いつもの自分でいられる場所

六花は、神楽坂のワインバーとして、
お客様一人ひとりが、その人らしく
自然体で過ごせる時間を大切にしています。

ワインバーという場所は、
時に少し緊張してしまう方もいるかもしれません。

ワインに詳しくなければいけない。
スマートに振る舞わなければいけない。

そんな決まりは、六花にはありません。

大切なのは、どのように過ごすかではなく、
その時間をその人自身が心地よく楽しめることです。

大切な方との会話を楽しむ夜。
一人で静かにグラスを傾ける時間。
久しぶりに会う友人とゆっくり語り合うひととき。

それぞれの過ごし方に、正解はありません。

六花が大切にしているのは、
お客様をお店の雰囲気に合わせることではなく、
お客様一人ひとりの時間に寄り添うことです。

この考えは、
10年間共に暮らしたロッカとの時間の中で、
少しずつ学んだことでもあります。

最初から気持ちが分かっていたわけではありません。

一緒に過ごす時間の中で、
今日は甘えたい日なのか。
そっとしてほしい時なのか。
何を嬉しいと感じているのか。

言葉のないやり取りの積み重ねが、
私に多くのことを教えてくれました。

相手を理解しようとすること。
その時々の気持ちに寄り添うこと。

そうすることで、
安心してその人らしくいられる時間が生まれることを知りました。

人も同じだと思っています。

誰かに合わせるための時間ではなく、
自分らしくいられる時間。
何かを演じる必要もなく、無理に会話を続ける必要もない。

ただ、その人自身でいられる場所。
それが六花でありたいと思っています。

誰かに気を使い続ける必要も、
表情を取り繕う必要もない。
ただ、そこにいるだけで、自分のままでいられる。
それが、六花で過ごしていただきたい時間です。

そんな自然な時間の中で生まれる安心感が、
人生の大切な思い出につながっていくのだと思います。